雨の玉川心中 01 太宰治との愛と死のノート

5話 五月四日

204字 約1分 2017年6月19日 公開

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 先生の心なんか分からない。

 分かるもんか!

 馬鹿。分かるもんか!

 頭が渾沌(こんとん)としてしまって空廻りだ。

 女。唯それだけのもの。飽和状態の私。

 どうしていいのか、拭いとりたい気もするし、ずるずると入りこんでしまいたい気もする。

 おい、お前! 助けてくれ。酔えなくなったのはお前のせいだ。鼻もちならない! ウンフフ、馬鹿々々、消えろ、消えてしまえ。やい、とみえ、起きろ、路傍の花など摘んでくれるな。いや、もういや。

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