ゆく雲

樋口 一葉 完結 全1話 9,172字 約18分 1997年10月15日 更新

上 酒折の宮、山梨の岡、鹽山、裂石、さし手の名も都人の耳に聞きなれぬは、小佛さゝ子の難處を越して猿橋のながれに眩めき、鶴瀬、駒飼見るほどの里もなきに、勝沼の町とても東京にての場末ぞかし、甲府は流石に大厦高樓、躑躅が崎の城跡など見る處のありとは言へど、汽車の便りよき頃にならば知らず…
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これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、 読みやすさを確かめるために置いています。 図書カードを見る

底本: 日本現代文學全集 10 樋口一葉集(講談社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

この作品には別の底本もあります — にごりえ・たけくらべ(新潮文庫、新潮社)、太陽 第壱卷第五號(博文館)

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