「椿」序

田山 花袋 完結 全1話 309字 約1分 2022年5月13日 更新

最近五六年間に書いた小品を集めて『椿』といふのは、別に意味のあることではない。丁度それを輯めようとする頃、椿の花が殊に私の眼に附いたからである。私は丁度其時友人のフランスに立つのを送つて、箱根まで行つた。国府津、酒勾、鎌倉の海岸には、葉の緑に、花の紅い野椿が到る処に咲いてゐて、そ…
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初出 — 「椿」忠誠堂、1913(大正2)年5月5日

底本: 定本 花袋全集 第二十七巻(臨川書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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