思い出す事など

夏目 漱石 完結 全33話 5.7万字 約1時間53分 1999年6月26日 更新

ようやくの事でまた病院まで帰って来た。思い出すとここで暑い朝夕を送ったのももう三カ月の昔になる。その頃は二階の廂から六尺に余るほどの長い葭簀を日除に差し出して、熱りの強い縁側を幾分か暗くしてあった。その縁側に是公から貰った楓の盆栽と、時々人の見舞に持って来てくれる草花などを置いて…
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初出 — 「朝日新聞」1910(明治43)年10月~1911(明治44)年4月

底本: 夏目漱石全集7(ちくま文庫、筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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