ノベリズ
書いて、読む
林 芙美子 完結 全2話 1.1万字 約23分 2005年8月24日 更新
何をそんなに腹をたててゐるのかわからなかつた。埼子は松の根方に腰をかけて、そこいらにある小石をひろつては、海の方へ、男の子のやうな手つきで、「えゝいツ」と云つては投げつけてゐた。石は二三間位しか飛ばないで、その邊の砂地の上へ濕つた音をたてておちてゐる。 冬の濱邊は、時々遠くの方か…
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底本: 惡鬪(中央公論社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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