運命論者

国木田 独歩 完結 全3話 1.7万字 約35分 1999年5月13日 更新

一 秋の中過、冬近くなると何れの海浜を問ず、大方は淋れて来る、鎌倉も其通りで、自分のように年中住んで居る者の外は、浜へ出て見ても、里の子、浦の子、地曳網の男、或は浜づたいに往通う行商を見るばかり、都人士らしい者の姿を見るのは稀なのである。 或日自分は何時のように滑川の辺まで散歩し…
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初出 — 「山比古 第十號」1903(明治36)年3月5日

底本: 小田切進二編 日本の文学6 武蔵野・春の鳥(ほるぷ出版) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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