月に吠える 02 月に吠える

萩原 朔太郎 完結 全55話 1.9万字 約37分 1998年8月28日 更新

地面の底に顔があらはれ、 さみしい病人の顔があらはれ。 地面の底のくらやみに、 うらうら草の茎が萌えそめ、 鼠の巣が萌えそめ、 巣にこんがらかつてゐる、 かずしれぬ髪の毛がふるえ出し、 冬至のころの、 さびしい病気の地面から、 ほそい青竹の根が生えそめ、 生えそめ、 それがじつに…
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初出 — 序(白秋)「讀賣新聞」1917(大正6)年1月14日号

底本: 現代詩文庫 1009 萩原朔太郎(思潮社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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