昔の西片町の人

正宗 白鳥 完結 全1話 5,394字 約11分 2013年12月25日 更新

「日本の文壇は今全く不良少年の手に落ちました。何等の教養も何等の傳統もない不良少年の手に落ちました。」と、博士はその華やかであつた青年時代の、唯一の名殘りであるやうな、美しい眸を輝かしながら、嘆聲を洩らすのを聞く時には、雄吉は不良少年の手に落ちた文壇を悲しむよりも、博士自身に對し…
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初出 — 「中央公論 第四十年第十号」中央公論新社、1925(大正14)年9月1日

底本: 正宗白鳥全集第十二卷(福武書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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