ノベリズ
書いて、読む
柳田 国男 完結 全1話 2,205字 約4分 2013年1月31日 更新
日向路の五日はいつも良い月夜であつた。最初の晩は土々呂の海浜の松の蔭を、白い細かな砂をきしりつゝ、延岡へと車を走らせた。次の朝早天に出て見たら、薄雪ほどな霜が降つて居た。車の犬が叢を踏むと、それが煙のやうに散るのである。山の紅葉は若い櫨の木ばかりだが、新年も近いのにまだ鮮かに残つ…
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底本: 日本の名随筆86 祈(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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