ノベリズ
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国枝 史郎 完結 全2話 1.4万字 約28分 2004年12月21日 更新
痛む耳 「耳が痛んでなりませぬ」 と女は云って、掌で左の耳を抑えた。 年増ではあるが美しいその武士の妻女は、地に据えられた駕籠の、たれのかかげられた隙から顔を覗かせて、そう云ったのであった。 もう一挺の駕籠が地に据えられてあり、それには、女の良人らしい立派な武士が乗っていたが、 …
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初出 — 「冨士」1937(昭和12)年10月
底本: 怪しの館 短編(国枝史郎伝奇文庫28、講談社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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