2話 百物語(2)
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二三日立ってから蔀君に逢ったので、「あれからどうしました」と僕が聞いたら、蔀君がこう云った。「あなたのお帰りになったのは、丁度好い引上時でしたよ。暫く談を聞いているうちに、飾磨屋さんがいなくなったので聞いて見ると、太郎を連れて二階へ上がって、蚊屋を吊らせて寐たと云うじゃありませんか。失礼な事をしても構わないと云うような人ではないのですが、無頓着なので、そんな事をもするのですね」と云った。
傍観者と云うものは、やはり多少人を馬鹿にしているに極まっていはしないかと僕は思った。