ノベリズ
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森 鴎外 完結 全1話 5,613字 約11分 1997年10月8日 更新
文化六年の春が暮れて行く頃であつた。麻布龍土町の、今歩兵第三聯隊の兵營になつてゐる地所の南隣で、三河國奧殿の領主松平左七郎乘羨と云ふ大名の邸の中に、大工が這入つて小さい明家を修復してゐる。近所のものが誰の住まひになるのだと云つて聞けば、松平の家中の士で、宮重久右衞門と云ふ人が隱居…
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初出 — 「新小説」1915(大正4)年9月
底本: 日本現代文學全集 7 森鴎外集(講談社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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