草あやめ

泉 鏡花 完結 全1話 2,954字 約6分 2001年3月3日 更新

二丁目の我が借家の地主、江戸児にて露地を鎖さず、裏町の木戸には無用の者入るべからずと式の如く記したれど、表門には扉さへなく、夜が更けても通行勝手なり。但知己の人の通り抜け、世話に申す素通りの無用たること、我が思もかはらず、然りながらお附合五六軒、美人なきにしもあらずと雖も、濫に垣…
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底本: 日本の名随筆1 花(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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