涎

正宗 白鳥 完結 全1話 2,981字 約6分 2026年3月3日 更新

銀座の裏通りに、和洋何れともつかぬせゝこましい二階家がある。壁の柱も汚れて、外から見ると寢ぼけてゐるやうに見える。二階は通信社で、階下は鞄屋。鞄屋は小さいながら老舖で中々繁盛してゐる。通信社は創業まだ日淺く、萬事整頓しないが、活氣は充滿してゐる。社員凡て十數人。 毎日十二時近くな…
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初出 — 「太陽 第十五巻第一号」1909(明治42)年1月1日

底本: 正宗白鳥全集第一卷【底本画像有】(福武書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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