水のながれ

永井 荷風 完結 全1話 1,958字 約4分 2010年4月11日 更新

戦争後、市川の町はずれに卜居したことから、以前麻布に住んでいた頃よりも東京へ出るたびたび隅田川の流れを越して浅草の町々を行過る折が多くなったので、おのずと忘れられたその時々の思出を繰返して見る日もまた少くないようになった。 隅田川両岸の眺めがむかしとは全然変ってしまったのは、大正…
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底本: 荷風随筆集(上)(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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