眼が覚めると一しょに、私はテントから這い出した。着ものは夜も昼も一つものである。着がえといえば、靴下を脱いで、甲掛足袋と草鞋とを穿くだけであった。 昨日、朝から夕方まで、殆ど四つ這いになり通してこの烏帽子岳の乗越まで登った、その疲れはほぼぬけてしまっていた。寝しなには、「眠れるか…
最初から読む
これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、
読みやすさを確かめるために置いています。
図書カードを見る
初出 — 「早稻田文學 第二百三號」早稻田文學社、1922(大正11)年10月1日
底本: 紀行とエッセーで読む 作家の山旅(ヤマケイ文庫、山と溪谷社)
※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
この読みやすさで、あなたの小説も
目次
最初から読む
この作品の更新のフィード
この作品について知らせる
1冊にして持ち出す(EPUB)
印刷用の1枚
感想を書く
この先には、まだ読んでいない話の中身が書かれていることがあります。