未見の人

正宗 白鳥 完結 全1話 3,364字 約7分 2025年10月28日 更新

或る日私は急な相談事があつて、友人末永を訪ねた。例の通り案内をも乞はず、庭木戸から聲を掛けて座敷の障子を開けると、彼れの細君や母や妹やが一所になつて、腹を抱へて笑つてゐる。私は相變らず氣樂な家庭だと、少し呆れ氣味で、 「どうしたんだい。」と、座敷に突立つたまゝ、皆んなを見廻した。…
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初出 — 「文章世界 第四巻第一号」1909(明治42)年1月15日

底本: 正宗白鳥全集第一卷(福武書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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