苦心の学友
夕刻のことだった。 「内藤さん、速達!」 と呼ぶ声が玄関からきこえた。郵便物と新聞は正三君がとりつぐ役だ。 「お父さん、速達ですよ」 「ふうむ。何ご用だろう?」 とお父さんはいずまいを直して、大きな状袋の封をていねいに鋏で切った。伯爵家からきたのである。 正三君のところはおじいさ…
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- 1 おやしきからのお召し 6,487字
- 2 家からおやしきへ 6,794字
- 3 お薬のおこぶ 6,402字
- 4 若様の頭 6,362字
- 5 学校とおやしき 6,799字
- 6 家来の一日 6,029字
- 7 小さな胸のなやみ 6,152字
- 8 天空海濶 5,759字
- 9 不良と善良 5,532字
- 10 やるとも! 6,058字
- 11 大和魂の問題 6,029字
- 12 若様のご手術 5,985字
- 13 忠義のための嘘と真 6,043字
- 14 やむにやまれぬ 5,972字
- 15 喧嘩口論すべからず 5,575字
- 16 困った立場 6,581字
- 17 正三君のかけひき 5,911字
- 18 試験の成績 4,933字
- 19 学監室の会議 6,243字
- 20 お肝試しの会 6,348字
- 21 昼弁慶(1) 5,938字
- 22 昼弁慶(2) 5,897字
- 23 明るい年頭 5,538字
- 24 がんばれがんばれ 5,892字
- 25 石炭泥棒 5,209字
- 26 改心入道の働き 6,051字
- 27 冬の夜の学習室 6,044字