K君。 親切な御見舞の手紙うれしく拝見した。僕は全く途方に暮れてしまった。御葬式やら何やら彼やらで、随分忙しかったが、やっと二三日手がすいて、がっかりした気持になって居るところへ君の手紙を受取り、涙ぐましいような感激を覚えた。君の言うとおり、毛利先生を失ったわが法医学教室は闇だ。…
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初出 — 「新青年」1929(昭和4)年5月号
底本: 日本探偵小説全集1 黒岩涙香 小酒井不木 甲賀三郎集(創元推理文庫、東京創元社)
※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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