雁坂越

幸田 露伴 完結 全3話 1.4万字 約28分 2001年10月2日 更新

その一 ここは甲州の笛吹川の上流、東山梨の釜和原という村で、戸数もいくらも無い淋しいところである。背後は一帯の山つづきで、ちょうどその峰通りは西山梨との郡堺になっているほどであるから、もちろん樵夫や猟師でさえ踏み越さぬ位の仕方の無い勾配の急な地で、さて前はというと、北から南へと流…
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底本: ちくま日本文学全集 幸田露伴(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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