蜘蛛の糸

芥川 竜之介 完結 全3話 2,862字 約6分 1997年11月10日 更新

ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。 …
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初出 — 「赤い鳥」1918(大正7)年7月

底本: 芥川龍之介全集2(ちくま文庫、筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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