野菊の墓

伊藤 左千夫 完結 全4話 3.4万字 約1時間7分 1999年1月7日 更新

後の月という時分が来ると、どうも思わずには居られない。幼い訣とは思うが何分にも忘れることが出来ない。もはや十年余も過去った昔のことであるから、細かい事実は多くは覚えて居ないけれど、心持だけは今なお昨日の如く、その時の事を考えてると、全く当時の心持に立ち返って、涙が留めどなく湧くの…
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初出 — 「ホトトギス」1906(明治39)年1月

底本: 日本文学全集別巻1 現代名作集(河出書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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