或旧友へ送る手記

芥川 竜之介 完結 全1話 3,365字 約7分 1998年4月20日 更新

誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない。それは自殺者の自尊心や或は彼自身に対する心理的興味の不足によるものであらう。僕は君に送る最後の手紙の中に、はつきりこの心理を伝へたいと思つてゐる。尤も僕の自殺する動機は特に君に伝へずとも善い。レニエは彼の短篇の中に或自殺者を…
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初出 — 「東京日日新聞」1927(昭和2)年7月

底本: 現代日本文學大系 43 芥川龍之介集(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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