ノベリズ
書いて、読む
岡本 綺堂 完結 全2話 1.2万字 約24分 1999年8月3日 更新
一 慶応二年の夏は不順の陽気で、綿ぬきという四月にも綿衣をかさねてふるえている始末であったが、六月になってもとかく冷え勝ちで、五月雨の降り残りが此の月にまでこぼれ出して、煙のような細雨が毎日しとしとと降りつづいた。うすら寒い日も毎日つづいた。半七もすこし風邪をひいたようで、重い顳…
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底本: 時代推理小説 半七捕物帳(二)(光文社時代小説文庫、光文社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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