夭折した富永太郎

中原 中也 完結 全1話 1,283字 約3分 2008年5月8日 更新

ほつそりと、だが骨組はしつかりしてゐた、その躯幹の上に、小さな頭が載つかつてゐた。赤い攣れた髪毛が額に迫り、その下で紅と栗との軟い顔がほつとり上気してゐる。黒く澄んだ、黄楊の葉の目が、やさしく、ただしシニカルでありたさうに折々見上げる。 彼は今日、重欝なのだ。卓子に肘を突いたまゝ…
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初出 — 「山繭」1926(大正15)年11月号

底本: 富永太郎詩集(思潮社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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