湯槽の朝

若山 牧水 完結 全1話 1,052字 約2分 2001年2月8日 更新

三月廿八日、午前五時ころ、伊豆湯ケ島温泉湯本館の湯槽にわたしはひとりして浸つてゐた。 温まるにつれて、昨夜少し過した酒の醉がまたほのかに身體に出て來るのを覺えた。わたしは立つて窓のガラスをあけた。手を延ばせば屆きさうな所に溪川の水がちよろ/\と白い波を見せて流れてゐた。ツイ其處だ…
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底本: 若山牧水全集 第八巻(雄鶏社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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