銭形平次捕物控 098 紅筆願文

野村 胡堂 完結 全5話 1.2万字 約25分 2014年2月4日 更新

「御免」 少し職業的に落着き拂つた聲、錢形平次はそれを聞くと、脱いでゐた肌を入れて、八五郎のガラツ八に目くばせしました。生憎今日は取次に出てくれる、女房のお靜がゐなかつたのです。 「へツ、あの聲は臍から出る聲だね」 ガラツ八は頸を縮めて、ペロリと舌を出しました。 「無駄を言はずに…
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底本: 錢形平次捕物全集第十六卷 笑ひ茸(同光社磯部書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

この作品には別の底本もあります — 銭形平次捕物控(十)金色の処女(嶋中文庫、嶋中書店)

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