花のいろ/\

幸田 露伴 完結 全2話 1.2万字 約24分 2001年6月18日 更新

梅 梅は野にありても山にありても、小川のほとりにありても荒磯の隈にありても、たゞおのれの花の美しく香の清きのみならず、あたりのさまをさへ床しきかたに見さするものなり。崩れたる土塀、歪みたる衡門、あるいは掌のくぼほどの瘠畠、形ばかりなる小社などの、常は眼にいぶせく心にあかぬものも、…
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初出 — 「新小説」1898(明治31)年3月号 ~ 7月号に「百花譜」と題し掲載

底本: 露伴全集 第29巻(岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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