厨房日記

横光 利一 完結 全3話 2.2万字 約43分 2001年3月5日 更新

こういう事があったと梶は妻の芳江に話した。東北のある海岸の温泉場である。梶はヨーロッパを廻って来て疲れを休めに来ているのだが、避暑客の去った海浜の九月はただ徒らに砂が白く眼が痛い。―― 別に面白いことではない。スイスのある都会にあった出来事だ。そのときは丁度ヨーロッパ大戦の最中で…
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底本: 機械・春は馬車に乗って(新潮文庫、新潮社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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