金沢の思ひ出

中原 中也 完結 全1話 2,667字 約5分 2010年12月28日 更新

私が金沢にゐたのは大正元年の末から大正三年の春迄である。住んでゐたのは野田寺町の照月寺(字は違つてゐるかも知れない)の真前、犀川に臨む庭に、大きい松の樹のある家であつた。その松の樹には、今は亡き弟と或時叱られて吊り下げられたことがある。幹は太く、枝は大変よく拡がつてゐたが、丈は高…
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初出 — 「隼」1936(昭和11)年10月号

底本: 新編中原中也全集 第四巻 評論・小説(角川書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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