16話 とりの もんどう
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この もんどうだけで ごちそうが おわりました。
三にんで えんがわに でて にわを ながめて いると、ひとりの こどもが ちょこちょこと めの まえに でてきました。
その こどもは みぎてに 小とりを いちわ にぎって いました。それを みた じくさいさんは、そしらぬ ふりで、一休さんに はなしかけました。
「しゅうけんさん、あの 子どもの 手に にぎられている 小とりは、しんで いますか、いきて いますか?」
一休さんは にこにこして、すーっと たちあがりました。そして、さっき じくさいさんの めしつかいが したように へやの さかいの しきいを またいで、
「じくさいさん、わたしは へやを でますか、もどりますか?」
と、いいました。
それをみた じくさいさんは、わらいながら、
「わたしの まけです。」
と、いって おじぎを しました。
これも さっきの もんどうと おんなじことで、一休さんが 子どもの 手に にぎられた 小とりを、
「いきて いる。」
と、いえば、にぎりころす つもり、
「しんで いる。」
と、いえば、
「ほれ、この とおり いきて いる。」
と、いきた まま だして みせる つもりに ちがいないのです。