かいじん二十めんそう

4話

1,320字 約3分 2016年5月31日 公開

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 小ばやしくんが、おばけやしきのかいぶつのくびの中にとじこめられたのと、おなじ日のことです。

 しょうねんたんていだんいんのポケット小ぞうは、なんにもしらないで、おばけやしきのちかくをあるいていました。

 すると、むこうからだんいんのいの(うえ)くんがやってきました。

「あっ、ポケット小ぞうじゃあないか」

「あっ、いの上さん。なんで、そんなにいそいでいるの」

「うん、たいへんなことがあるんだ。さっきむこうで、ビーディーバッジをひろったんだ。うらをみると、ローマじで小ばやしとほってある。だんちょうのバッジにちがいない。それが、三メートルおきぐらいに、いくつもおちているんだ」

「じゃあ、小ばやしさんが、だれかにさらわれたんだね」

「うん、ぼくが、このバッジのあとをつけていくと、おばけやしきのみせもの小やのまえにでたんだ。小ばやしだんちょうは、あのおばけやしきにつれこまれたにちがいない。

 それで、いそいであけち先生のところへしらせようとおもって、でんわをさがしていたんだよ」

「だめだよ。あけち先生は、(おお)さかのほうへいって、るすだよ」

「それじゃ、しかたがない。このちかくにいるだんいんの木下(きのした)くんをよんで、三人でおばけやしきにはいってみよう。小ばやしだんちょうをさがすんだ」

 ふたりは、ちかくのおみせの赤でんわで、木下くんをよびました。

 木下くんは、すぐにやってきました。

「木下くんは、でんわのあるだんいん五、六人にでんわをして、あとから、おばけやしきへきてくれたまえ。

 だが、中へはいらないで、どこかにかくれているんだ。

 そして、もし、中からふえのおとがきこえたら、ぼくたちをたすけにくるんだ。いいかい」

 いの上くんとポケット小ぞうは、木下くんをのこして、おばけやしきの中へはいりました。

 まだ、じこくがはやいので、けんぶつの人はあまりいません。

 うすぐらいおばけやしきは、しいんとして、おはかのようにしずかです。

 こわごわあるいていくと、せびろをきてぼうしをかぶった、六つぐらいの子どもがとびだしてきたのです。

「いらっしゃい。こちらへおいでください」

 なんだか、レコードでもきいているようなこえでした。

 その子どもは、はぐるまのようなおとをさせて、先にあるいていくのです。

「この子どもは、きっと、ロボットだよ」

 いの上くんは、そういって子どものかおをゆびでたたいてみました。すると、コツコツとおとがしました。

 ロボットなのです。

 そのロボットについていくと、まっくろなまくでかこまれたへやにはいりました。

「あっ、がいこつだ」

 ふわっと、一つのがいこつがあらわれて、コツコツと、ほねのおとをさせながらおどりだしました。

 すると、また、もう一つもう一つと、つぎつぎにがいこつがあらわれて五つにふえてしまいました。

 そして、いの上くんとポケット小ぞうのまわりを、ぐるぐるとおどりながらまわるのでした。

 それは、ほんとうのがいこつではありません。つくったものなのです。でも、まっくらなところで、こんなものにであったら、だれだって、きみがわるくなります。

 さあ、これからどんなことがおこるでしょうか。

 ふたりは、うまく小ばやしくんをたすけることができるでしょうか。

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