ノベリズ
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寺田 寅彦 完結 全1話 7,147字 約14分 1999年11月24日 更新
九月中旬の事であった。ある日の昼ごろ堅吉の宅へ一封の小包郵便が届いた。大形の茶袋ぐらいの大きさと格好をした紙包みの上に、ボール紙の切れが縛りつけて、それにあて名が書いてあったが、差出人はだれだかわからなかった。つたない手跡に見覚えもなかった。紙包みを破って見ると、まだ新しい黄木綿…
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初出 — 「改造」1921(大正10)年1月
底本: 寺田寅彦随筆集 第一巻(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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