解かれた象

寺田 寅彦 完結 全1話 3,449字 約7分 1999年11月24日 更新

上野の動物園の象が花屋敷へ引っ越して行って、そこで既往何十年とかの間縛られていた足の鎖を解いてもらって、久しぶりでのそのそと檻の内を散歩している、という事である。話を聞くだけでもなんだかいい気持ちである。肩の凝りが解けたような気がする。 事実はよくわからないが、伝うるところによる…
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初出 — 「女性改造」1924(大正13)年1月

底本: 寺田寅彦随筆集 第二巻(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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