文語詩稿 五十篇

23話 流氷

211字 約1分 2002年5月29日 公開

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はんのきの高き梢(うれ)より、    きらゝかに氷華をおとし、

汽車はいまやゝにたゆたひ、  北上のあしたをわたる。

見はるかす段丘の雪、     なめらかに川はうねりて、

天青石(アヅライト)まぎらふ水は、     百千の流氷(ザエ)を載せたり。

あゝきみがまなざしの涯、   うら青く天盤は澄み、

もろともにあらんと云ひし、  そのまちのけぶりは遠き。

南はも大野のはてに、     ひとひらの吹雪わたりつ、

日は白くみなそこに燃え、   うららかに氷はすべる。

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