ドナウ源流行

斎藤 茂吉 完結 全10話 2.2万字 約44分 2010年7月13日 更新

この息もつかず流れている大河は、どのへんから出て来ているだろうかと思ったことがある。維也納生れの碧眼の処女とふたりで旅をして、ふたりして此の大河の流を見ていた時である。それは晩春の午後であった。それから或る時は、この河の漫々たる濁流が国土を浸して、汎濫域の境線をも突破しようとして…
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底本: 日本の名随筆15 旅(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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