トロツコ

芥川 竜之介 完結 全1話 4,359字 約9分 1998年3月24日 更新

小田原熱海間に、軽便鉄道敷設の工事が始まつたのは、良平の八つの年だつた。良平は毎日村外れへ、その工事を見物に行つた。工事を――といつた所が、唯トロツコで土を運搬する――それが面白さに見に行つたのである。 トロツコの上には土工が二人、土を積んだ後に佇んでゐる。トロツコは山を下るのだ…
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初出 — 「大観」1922(大正11)年3月

底本: 現代日本文学大系 43 芥川龍之介集(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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