おばけの正体

14話 おばけの正体 第一四項 備後の火の玉探検

262字 約1分 2016年6月5日 公開

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 備後(びんご)福山近在にて夏の夜、数日間つづきて火の玉が出るという評判が伝わり、福山の教育家連が誘い合って、一夜探検に出かけたが、果たして評判のごとく、数十丁隔たりたる山の半腹に火の玉がかかっている。これ、実に妖怪である。狐狸(こり)の所業か天狗(てんぐ)の仕事か見届けてやらんと、大意気込みにてその方をたどりて進み行き、現場まで達して見れば、百姓が野外にて夜業をせんとて、大木の枝に大提灯(ちょうちん)をつるし、その下にて家族相集まり働きおるのであった。すなわち、化け物の正体は提灯であるを見て、せっかくの探検も気抜けしてしまったと、その一行に加わった人の直話(じきわ)

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