おばけの正体

42話 おばけの正体 第四二項 佐賀の怪事

202字 約1分 2016年6月5日 公開

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 和歌山市の事件より二、三年も前、佐賀市のある家に、薪木(まき)の天より降りてきたことがあった。これはその家に奉公せる下男が、おもしろ半分に悪戯をなしたことがすぐ分かった。下男が自ら薪木を天に向けて投げ出だし、人に告げて曰く、「今、天から薪木が降った」という。あるときに、人にその投げるところを発見されたために、当人の所為なることが分かったのである。かくのごとき例はたくさんあるから、今少しその例を挙げておこう。

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