おばけの正体

41話 おばけの正体 第四一項 和歌山市の怪事

254字 約1分 2016年6月5日 公開

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 今より二十三、四年前のことなるが、和歌山市外のある民家で種々の怪事起こり、あるいは石を降らせ、あるいは物がなくなる等ありて、和歌山市のものにて現場へ探検に出かけしところ、本人の頭へ灰をかぶせられ、驚きおそれて帰り、余にその説明を頼んできた。余はこれを聞いて、「ほかより狐狸(こり)天狗(てんぐ)のなす所業でなく、家族中に原因あるべし。よく家の内に注意して取り調ぶるがよろしい」と申しておいたが、その後の報告によれば、「同家に住する十三歳になる娘の所業なることが発覚せし」と申してきた。これは、やはり一種の病的の方であった。

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