十九の秋

永井 荷風 完結 全1話 3,773字 約8分 2010年4月11日 更新

近年新聞紙の報道するところについて見るに、東亜の風雲はますます急となり、日支同文の邦家も善鄰の誼しみを訂めている遑がなくなったようである。かつてわたくしが年十九の秋、父母に従って上海に遊んだころのことを思い返すと、恍として隔世の思いがある。 子供の時分、わたくしは父の書斎や客間の…
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底本: 荷風随筆集(下)〔全2冊〕(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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