放生津物語

田中 貢太郎 完結 全2話 1.2万字 約24分 2003年8月16日 更新

一 越中の放生津の町中に在る松や榎の飛び飛びに生えた草原は、町の小供の遊び場所であった。その草原の中央の枝の禿びた榎の古木のしたに、お諏訪様と呼ばれている蟇の蹲まったような小さな祠があったが、それは枌葺の屋根も朽ちて、木連格子の木目も瓦かなんぞのように黒ずんでいた。 初夏の風のな…
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底本: 日本の怪談(二)(河出文庫、河出書房新社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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