一月一日

永井 荷風 完結 全1話 4,394字 約9分 2010年1月12日 更新

一月一日の夜、東洋銀行米国支店の頭取某氏の社宅では、例年の通り、初春を祝ふ雑煮餅の宴会が開かれた。在留中は何れも独身の下宿住ひ、正月が来ても屠蘇一杯飲めぬ不自由に、銀行以外の紳士も多く来会して、二十人近くの大人数である。 キチーと云つて、此の社宅には頭取の三代も変つて、最う十年近…
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底本: 花の名随筆1 一月の花(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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