あのころ ――幼ものがたり――

上村 松園 完結 全1話 4,603字 約9分 2007年6月3日 更新

父 私が生まれたのは明治八年四月二十三日ですが、そのときには、もう父はこの世にいられなかった。 私は母の胎内にあって、父を見送っていたのであります。 「写真を撮ると寿命がない」 と言われていた時代であったので、父の面影を伝えるものは何ひとつとてない。しかし私は父にとても似ていたそ…
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底本: 青眉抄・青眉抄拾遺(講談社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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