三郎爺

宮本 百合子 完結 全3話 2.4万字 約48分 2002年1月2日 更新

一 今からはもう、六十七八年もの昔まだ嘉永何年といった時分のことである。 江戸や上方の者からは、世界のはてか、毛むくじゃらな荒夷の住家ぐらいに思われていた奥州の、草茫々とした野原の片端れや、笹熊の横行する山際に、わずかの田畑を耕して暮していた百姓達は、また実際狐や狸などと、今の我…
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初出 — 「東京日日新聞」1918(大正7)1月5日~17日号

底本: 宮本百合子全集 第一巻(新日本出版社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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