河口湖

伊藤 左千夫 完結 全1話 4,528字 約9分 2006年8月16日 更新

段ばしごがギチギチ音がする。まもなくふすまがあく。茶盆をふすまの片辺へおいて、すこぶるていねいにおじぎをした女は宿の娘らしい。霜枯れのしずかなこのごろ、空もしぐれもようで湖水の水はいよいよおちついて見える。しばらく客というもののなかったような宿のさびしさ。 娘は茶をついで予にすす…
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底本: 野菊の墓他六篇(新学社文庫、新学社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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