俊寛

菊池 寛 完結 全4話 1.7万字 約35分 2000年8月28日 更新

治承二年九月二十三日のことである。 もし、それが都であったならば、秋が更けて、変りやすい晩秋の空に、北山時雨が、折々襲ってくる時であるが、薩摩潟の沖遥かな鬼界ヶ島では、まだ秋の初めででもあるように暖かだった。 三人の流人たちは、海を見下ろす砂丘の上で、日向ぼっこをしていた。ぽかぽ…
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底本: 菊池寛 短篇と戯曲(文芸春秋) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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