ノベリズ
夏
119字 約1分 2022年6月30日 公開
其処に一聚落(しゆうらく)、かしこに一部落と言つたやうに、人家が、処々に散点してゐる形が、いかにも山村らしい感じを私に与へた。私はよく原の茶屋に行く途中で、立つて、あたりを眺めたことを思ひ出した。釜無の谷を塞いだ鋸岳からは、いつも雲が湧き出してゐた。
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