28話 消閑雜詩 願ひ
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大ざつぱで無意味で
その場かぎりで
しかし本當の
飛びきりに本當の唄をひとつ
いつか書きたい。
神さまが雲をおつくりなされた氣持が
今わかる。
おつかさんが
あの時 うたつてきかせたあの
子守唄を
そつくりそのまま思ひ出したい。
その唄は きけば
おつかさんももう知らない
どうもでたらめにうたつたらしい。
どうかして生涯にうたひたい
空氣のやうな唄を一つ
自由で目立たずに
人のあるかぎりあり
いきなり肺腑にながれ込んで
無駄だけはすぐ吐き出せる
さういふ唄をどうかして一つ……