来青花

永井 荷風 完結 全1話 1,189字 約2分 2010年1月15日 更新

藤山吹の花早くも散りて、新樹のかげ忽ち小暗く、盛久しき躑躅の花の色も稍うつろひ行く時、松のみどりの長くのびて、金色の花粉風来れば烟の如く飛びまがふ。月正に五月に入つて旬日を経たる頃なり。もし花卉を愛する人のたま/\わが廃宅に訪来ることあらんか、蝶影片々たる閑庭異様なる花香の脉々と…
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底本: 日本の名随筆1 花(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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